はじめての家づくり
2021/08/10
ガレージハウスは3タイプ
ガレージハウスといっても実は使い方によって、おもに3タイプあるってご存知でしたか?
この記事で、自分に合ったガレージハウスのタイプを探してみませんか?
それぞれタイプ別に、特徴を見ていきましょう!
1. リビングに車を入れていつも車と生活したい!【鑑賞重視】
使い勝手
- 普段は乗らない車を入れる
(スーパーカー・旧車・バイク・自転車など) - TVを見ながら快適に車のお手入れ
(夏・冬、晴れ・雨でも天候に左右されない、日が暮れても大丈夫)
(金属研磨程度のメンテなど) - 不動車だけどオシャレな旧車やオープンカーをインテリア家具として活用(ソファー・収納感覚)
設計のポイント
- LDKとガレージの床の段差は、一体感を重視して極力なくすのが良い。
- LDKとガレージはすべて土間床にして、屋内外の高低差もGLからFLまで250mm程度で設計する。乗り入れしやすいように。
(ハザードマップで水害地域は要確認) - 床を土間仕上げにするなら、防塵塗装処理をしましょう。
処理をしないと、掃き掃除のたび永遠に砂ボコリが出るため。 - LDKGの土間床下地にフロアタイル(重歩行樹脂フロア)を施工することで見た目向上。
- 寒さ対策として、土間床下と基礎立上り部にも断熱材を施工しましょう。
- 不動車でもオイル臭さが出ます。臭い対策と合わせて調湿対策や床汚れ対策もしましょう。室内だからこそ!
2. ガレージと居室を仕切り自然と車が見れる【実用性重視】
使い勝手
- 雨の日でも買い物の荷おろしがラクラク。
(パントリーへ直通導線がおすすめ) - ガレージ内に物置スペースがあれば、キャンプなどのレジャーグッズの出し入れや収納が楽。
- 積雪地域では、車に雪が積もらない。(車が汚れない)
設計のポイント
- 玄関やパントリー・収納する場所に隣接した位置に、ガレージを配置しましょう。
- ガラス越しに車を見たいなら、床の段差を工夫してタイヤから見れるようにすると良い。かっこいい足元から見せたいですよね。
- シャッター開閉は電動リモコン仕様であるべき。実用性重視だから!
- 電気自動車用の充電コンセントは忘れずに設計しましょう。今後は必須の時代になります。
- ガレージの床は、外構の床タイルに合わせるといいですが、大判タイルを選ぶと割れやすいので要注意。
3. 家とガレージを分離してガレージにこもりたい【自分だけの秘密基地】
使い勝手
- 整備ピットとして使う。
(オイル交換・整備修理・タイヤ交換・タイヤや工具やパーツ収納・工作など) - 家族に干渉されたくない、こもりたい、秘密基地、書斎使い。
- 友人やコミュニティーのたまり場、BBQやホームバー、ビリヤードなど遊び場として使う。
設計のポイント
- 整備重視なら、土間床には防塵塗料(油対策)処理などの床処理する必要があります。クラックに油が入ると大変汚いですし、砂ボコリは機械に害となります。
- 秘密基地にこもりたいなら、トイレや水廻りを一緒に取り入れた設計しましょう。土間床なので後で配管を通すには、床をハツらなくてはいけません。(ハツる→土間を割ること)
- ガレージとしての申請を出すなら、内装制限に気を付けましょう。(不燃壁天井など)
- 将来ホームリフトを設置する可能性があるなら、初めから必要な天井高と床土間下地の厚みを調べましょう。
ガレージと住居と完全に離したいなら、アメリカンガレージや倉庫を別に建てるという選択もあります。
4. まとめ
ガレージハウスは3タイプ!
「鑑賞重視タイプ」
「実用性重視タイプ」
「秘密基地タイプ」
あなたは、どのタイプが当てはまりましたか?
そもそも、なぜガレージハウスが欲しいのか?
設計士に相談する前に、ガレージで何をしたいのか、使い勝手のイメージをしておくといいですよ。
参考までに設計のポイントをいくつかご説明しましたが、書ききれないほどまだたくさんあります。
決して過信せず、まずは設計士にご相談ください!