はじめての家づくり
2023/03/27
和の心を大切に想う家
建築が好きな施主様と設計士が、一緒に好きなものを詰め込んだ平屋のお家です。
和の趣を感じさせる要素と暮らしのアイデアをちりばめた「和の心を大切に想う家」をご紹介します。
- 家族構成:ご夫妻とお子様2人
- 1階 : 87.77㎡ (26.55坪)
- 延床面積: 87.77㎡ (26.55坪)
- 本体価格:1500〜2000万円 (本体価格)
※施工当時の価格です。現在の価格とは異なる場合があります。付帯工事費・諸経費等は含みません。
1. その土地に根付いたような平屋
家全体のプロポーションを下げ、外壁を土に近い色の塗り壁にすることで、初めからそこにあったかのような佇まいを目指しました。
塗り壁の色選定は、施主様と設計士とで「これがいい!」と意気投合。
感覚が似ていることで、理想の形に一緒に近づけることができました。
道沿いの窓には木格子で目隠しをし、プライバシーを守りながらも風景になじむ装いに。
窓庇や屋根の下をグルッと囲む破風・鼻隠しを木製にすることで、より和の雰囲気を演出しました。
外観色は、3色に抑えることで全体の印象がまとまります。
ベースカラーにガルバリウム鋼板のグレー、テーマカラーに土に近い色の塗り壁、アクセントカラーに植栽のグリーン。
上品で統一感のある外観になりました。
それは室内にも見て取れます。
玄昌石をあしらった玄関土間、畳コーナーのアクセントクロス、トイレのフロアタイルとクロス…と、色味・濃淡の違うグレーをセレクト。
完成前の現場検査に行ったスタッフが皆「センスいいな~」と口を揃えました。
2. 木の温もりを感じるLDK
木製の障子建具を開けると、まるで木に包まれているような暖かみのある空間。
つい裸足で歩きたくなる杉の無垢材を使った床と、同じく杉材を貼った天井。
美しい木目に視野が広がり、より開放的に見せてくれます。
小上がりの畳コーナーは、ご要望が多い間取りの一つ。
こちらは3畳ですが、省スペースでも家族のくつろぎの場所として、来客時の客間として重宝されます。
大きな窓を開けると、BBQやおうちレジャーを楽しめる、軒の深いウッドデッキが。
釣り好きなご主人様のために、シンクも設置しました。
ウッドデッキでさばいた魚を勝手口からキッチンへ。逆に、調理した料理をキッチンからウッドデッキへ運べば、外ご飯を楽しめます。
寝室と子供部屋はあえて離していますが、リビングを中心に家族が集まり、ゆったりと家族の時間を過ごせます。
3. 収納アイデアで暮らしやすさを実現
主婦の方が気になるのは、やはり収納ではないでしょうか。
こちらのお家には必要なところに、必要な分だけしっかりと収納スペースが設けられています。
物の住所を決めて、片付けやすくする収納計画です 。
奥様のご要望だった、広々とした2帖のパントリーと4帖の洗面室。
洗面室には高い位置に大きな窓をつけ、空気が流れる室内干しスペースも設けました。
キッチン側の腰壁にニッチを施工したのは、ちょっとした調味料や豆皿を置きたいという奥様のアイデア。
散らかりがちな調味料も、出し入れしやすいニッチに収めるだけで片付け完了。
ニッチの内側にもキッチンパネルが貼られているので、汚れもサッとふくだけで掃除がしやすいのもいいですね。
実は、造作洗面台と鏡の間の壁にもキッチンパネルが貼られています。
タイルを貼る方も多いですが、目地の汚れが気になる…という方は、水撥ね汚れが気にならないキッチンパネルにしてみては。
見た目もスッキリし掃除もしやすいなんて、ぜひ真似したいアイデアです。
4. まとめ
和の雰囲気と自然素材をうまく取り入れたこちらの平屋は、何年経っても風化せず、時が経つほど味わい深くなることでしょう。
施主様と設計士の対話から、快適で心地よく暮らせるお家が完成しました。