完成物件
未完成が完成形。可能性は無限大。ハーフビルドで変化し続ける家
SE構法の家オーダーハウス





SE工法をベースにしたこちらの物件は「長く飽きずに住まえるデザイン」「店舗にもガレージハウスにも居室にも変化できる」がテーマ。
お施主様ご自身によるDIYを前提に、「普通」じゃない工夫をさまざま盛り込んでいます。
建物は32坪で、外観は黒系を使ったシンプルなスタイル。
暮らしのスタイルに合わせてずっとワクワクしていきたいというご夫婦の、夢がいっぱい詰まったお家です。
【1F】
1Fは、まるごと広い土間が広がるSE工法のメリットを生かした空間です。
6m×9mのスペースをお施主様が好きにDIYできるように、柱がない形にしました。
クルマをそのままピットインできるのでガレージハウスにもなりますし、アトリエや工房にすることも可能。
テナントやシェアハウスとして貸すことも視野に入れられています。さまざまな使用イメージをお聞きして、洗濯機置き場やトイレも設置し、ガスの配管も壁の中にまわしました。
将来どのように間仕切りするか未定なので、電気の配線や窓のレイアウトなども苦労した点ですが、自由度の高い形になっています。
【2F】
1階と2階をつなぐ階段は、いろいろな間取りに対応できるようフロアの真ん中に配置しました。
キッチンと洗面台は、お施主様が手作りされたもの。
これから更にテーブルを造ったり、クロスや板を貼ったり、珪藻土を塗るなどされるそうです。
寝室と書斎もまだ未完成とのことですが、ここも物が増えてきたらクローゼットを造れるよう設計しています。
お風呂、脱衣所、洗面、階段は回遊動線にしました。
テナントとして貸す可能性もあるため、庭は造らず2Fに大きなバルコニーを設置。
お施主様の希望で、屋根を組んだりタープをかけたりできるよう、支柱を設けています。
【性能・デザイン】
1Fがまるごと土間ですが、意外にも断熱性能は非常に高く、ZEH基準を満たしています。
基礎の立ち上がりにもしっかり断熱が入っていますし、冬にクルマいじりをするにも寒くないと思います。
天井や壁の裏にもたくさんの想定をしていろいろ入れ込んでいるほか、柱の入れ方やスイッチの位置などいろいろな工夫が詰まっています。
シンプルなようでいて、実は裏に多くの可能性を潜ませた家なのです。
あらゆる可能性に対応できる“未完成のハコ”となったこの事例。
中の完成度はまだ20%だそうで、部材選び、照明の位置、珪藻土の種類などもいろいろ助言させていただきました。
お施主様と一緒に私たちもワクワクしています。
■ 概要
新築orリフォーム | 新築 |
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建物タイプ | 二階建て(ハーフビルド) |
家族構成 | 夫婦 |
建築地 | 愛知県 |
延床面積 | 108㎡(32.67坪) |
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施工 | SE構法 |
設計者 | 山田 雄大 |